
ヨーガでは「英雄のポーズ(ヴィーラ・アーサナ)」というのがあります。たえ
ヨーガでいう「英雄」とは、しずかにすわり、自分の内面と向き合う勇気を持つものという意味。決して、力が強いという意味ではありません。
人の心(マナス)は、絶えず揺れ動き定まらないもの。その心をコントロールすることがヨーガの大切な技法の一つです。
今月は、自らの心と向き合い、コントロールした二人の女性がニュースとなりました。
一人はテニスで全米オープンで初優勝した大坂なおみ選手。決勝戦での異様な雰囲気の中で、自分を見失わず、集中して勝利を手にした姿に感動しました。まだ20歳という若さです。
もう一人は、75歳で天寿を全うした女優の樹木希林さん。癌になりながらも、仕事を続けて、素晴らしい作品とメッセージを残してくれました。病気を受け入れ、そのことによって色々な気づきがあったと、ユーモアと強さを失わず、独自の世界を作り上げた唯一無二の存在でした。
この二人に、私は、「英雄」というものの真の姿をみたような気がしました。勇気を貰えました。