
日新聞Reライフフェスティバルの見逃し配信で、生物学者・福岡伸一先生の講演「コロナ時代をどう生きるか~ウィルスとの動的平衡」を拝聴しました。3月5日まで無料配信しているので、お勧めです。
ウィルスは私たちと同じ自然の輪の中の一部。たまにコロナウィルスのように人間社会に災いをもたらすものが出てくるけど、何千何万というvirusは、ほとんどは知られていず、名もなく、むしろ私たちと共生しているウィルスだそう。
正しく畏れるという「おそれ」は、「恐れ」ではなくて、自然を畏怖する「おそれ」だという。
私たちの免疫系は最大のワクチンであり、それを信じること、免疫系の最大の敵はストレスだということ、時間をかけて、長い目でvirusとの共生を図ることができるというお話に、たいへん共感し、安心を頂きました。
ウィルスって、もともとは高等生物の細胞から飛び出した物質で、宿主を変えながら、渡り歩き、転変している存在。生物ではないけれど、水平移動して遺伝子情報を他の生物に伝えるモノで生存に関わる何らかの働きをしている存在なんだそうです。
親子間の遺伝が垂直の移動だとすると、ウィルスは水平移動で、動的平衡の「流れ」の中で、なんらかの働きをして生命を維持する利他的な役割を担っているんだそうです。
とても興味深いお話でした。